シンボル(XYM)とは!シンボルの特徴について解説!【仮想通貨】
シンボル(XYM)について、特徴などをわかりやすく解説します。
シンボルについて知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
シンボル(Symbol)とは
シンボル(Symbol)はネム(NEM)をベースにして開発されたブロックチェーンです。
ネムが個人向けのブロックチェーンプラットフォームであったのに対し、シンボルは企業とブロックチェーンの結びつきによる新しい価値創成の支援を目的としており、企業や公的機関などエンタープライズのニーズに特化したブロックチェーンプラットフォームです。
シンボルのブロックチェーン上で流通するネイティブトークンを「XYM」と言います。
シンボルの基本情報
基本情報 | |
通貨名(シンボル) | ジム(XYM) |
時価総額ランキング | 101位 |
発行枚数上限 | 約90億万枚 |
仮想通貨の分類 | アルトコイン |
公式サイト | https://docs.symbol.dev/ja/index.html |
※2022年5月19日時点
シンボルとネムの関係
シンボルはネムのハードフォークであるカタパルト(Catapault)として誕生しました。
シンボルは性能面ではネムの上位互換のようになっており、ネムは今後はシンボルのサブチェーンとして活用されていく予定と開発者からコメントが出ています。
シンボル(Symbol)の特徴
シンボルの特徴は以下のようになっています。
詳細な技術的特徴については、ネムとの違いを元に解説していきます。
シンボルとネムの違い
共通機能
モザイク機能
ネム同様モザイク機能を備えているため、簡単に独自トークンを作成することができます。
モザイク作成時の「ネームスペース」に関する仕様は、ネムから少し変更があります。
アポスティーユ
ブロックチェーン上の証明書発行機能です。
行政上、法律上などの公的な資料(重要な契約書や不動産登記のような書類など)に、アポスティーユの機能を用いることで、書類の改ざん、ハッキング防止に加え、書類の取得時間短縮やデータ管理工数の削減などができます。
改良、追加された機能
- ハイブリッドブロックチェーン
- マルチレベルマルチシグ
- アグリゲートトランザクション
- PoS+(ハーベスト)
- クロスチェーンスワップ
- モザイク制限
ハイブリッドブロックチェーン
パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの両方の利点を兼ね備えているため、シンボルブロックチェーンは、企業やユーザーそれぞれで各チェーンの良いとこどりをすることができます。
- ユーザー:高いセキュリティ、プライバシー保護された状態で、高速なサービスを利用できる
- 企業:パブリックチェーンで公開されるまで、プライベートチェーンでの機能テストが可能
マルチレベルマルチシグ
ネムが備えていた「マルチシグ」が「マルチレベルマルチシグ」となりセキュリティがさらに強化されました。
ネムのマルチシグは「1階層」でしか行えず、一つのマルチシグアドレスは別のマルチシグアドレスに参加ができませんでした。
しかし、シンボルでは複数のマルチシグアドレスに参加を可能になったことで、最大で3階層のマルチシグを設定できるようになりました。
アグリゲートトランザクション
複数の取引の処理を第三者なしでひとまとめに処理できる機能です。
アグリゲートトランザクションの実行には、あらかじめ決められた期限内に該当する当事者全員の同意(署名)が必要となり、期限内に1人でも同意(署名)しなかった場合、該当のトランザクションは破棄されます。
この仕組みは一度きりの破棄可能なスマートコントラクトを生成することで実現されています。
例えば、仮想通貨での取引は、取引の各工程を段階的に行うため、仮想通貨を送付したのに商品が受け取れない、又は、商品を送付したのに仮想通貨が支払われないといったトラブルの防止にもつながります。
- 購入者は仮想通貨でデジタルアートを購入するため、販売者に仮想通貨を送付する
- 販売者は仮想通貨の着金を確認後、デジタルアートを購入者に送付
クロスチェーンスワップ
シンボルはハイブリッドブロックチェーンのため、シンボルで構築したパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの間のトークンを取引所などの第三者を介さず取引が可能なだけでなく、ビットコインといったその他の仮想通貨とのやり取りもできます。
PoS+(Proof of Stakes Plus)
シンボルのコンセンサスアルゴリズムは、Proof of Stakes(PoS)の仕組みを改良したProof of Stakes Plus(PoS+)が採用されています。
PoS+はトークンの保有量だけでなく、取引量などコミュニティへの貢献度が評価基準に加えられており、以下3つのスコアによりハーベスト(ステーキング)報酬の抽選がされます。
モザイク制限
独自トークンを発行できるモザイクの安全性を保持するための機能で、任意で設定したアカウントからのトランザクションを制限することができます。
デジタル証券など事業用でモザイクを使用する場合に、利用者を制限するといった使いかたが想定されます。
シンボル(Symbol)のユースケース
2021年3月に誕生したばかりですが、すでに企業やプラットフォームで利用が進められています。
NFTマーケットプレイス:NEMBER ART
NEMBER ARTはシンボルのブロックチェーンを利用して構築されたNFT(Non Fungible Token)マーケットプレイスです。
スペインに本拠地を構えるPeersyst Technology社により開発され、2021年6月にローンチしました。
NEMBER ARTで取引されているNFTは、シンボルのネイティブトークンXYMを使って購入することができ、購入希望者は購入希望額(XYMの数量)を出品者に送信し、出品者が同意(署名)した場合、取引が成立するという仕組みになっています。
Bimtrazer
BimtrazerはBimtrazer社が提供する建設業向けの管理サービスです。
AIなど技術を用いてプロジェクトの進捗状況の分析し、プロジェクト計画との差異を発見・管理することで、作業効率の向上を目指しています。
同社が提供するBimtrazerでは、シンボルのブロックチェーンを利用して作業の進捗状況の記録や管理などを行なっています。
シンボルのブロックチェーンを利用することで、改ざん不能な建設工程管理システムとして機能することになります。
なお、このサービスは2022年にカタールで開催されるワールドカップのホテル建設でも利用されているそうです。
その他
2021年4月に日本でシンボルとネムに関する情報発信を行うNEM Japanが技術プランについてロードマップを発表するなど、今後のシンボルの機能拡張と、それに伴うユースケースの増加に期待が集まります。
Fantomとの統合
2021年12月1日にブロックチェーンプロジェクトであるネム(XEM)の大型アップデートが行われ、分散型アプリケーション(Dapps)の開発を行う団体である「Fantom Foundation」とのパートナーシップを締結したと発表されました。
Fantomは、ブロックチェーンの処理能力などの性能や安全性を追求しており、この提携によりシンボルがFantomのブロックチェーンネットワークのひとつとなる可能性が出てきました。
コミュニティ発信のプロジェクト
シンボルの最大の魅力は、コミュニティ内の日本人の熱量がすごいという点です。
Twitter内では、コミュニティのメンバーなどから、飲食店への仮想通貨決済の導入や、専門学校の仮想通貨に関する授業での紹介などが報告されています。
シンボル(Symbol)が購入できる取引所
シンボルは上場している取引所はまだあまり多くありませんが、お勧めの取引所は、海外だったらbybit、国内ならGMOコインになります。
海外取引所 | 国内取引所 |