仮想通貨(暗号資産)で他の通貨とのチャートの相関関係を見る方法について解説
仮想通貨(暗号資産)のテクニカル分析において、他の通貨との値動きの相関性を見る方法について解説します。
基本的な内容なので仮想通貨トレードをしようと思っている方は参考にしてみてください。
相関関係を見るには相関係数を参照する
値動きがに相関があるかどうかについては、チャートの相関係数より分析することができます。
相関係数とは、-1から+1までの数値で2つのデータの一定期間の相関性の強弱を示す数値です。
- +1に近い値:相関性が強い
- -1に近い値:相関性が弱い
なぜ相関係数を見るのか
相関係数は、相場の状況を把握するために確認します。
例えば、ビットコインと米国株との相関係数が+1に近い状態で同じような値動きをしているとします。
ビットコインの価格が下落しており重要なサポートラインにタッチして反発を予想していたとしても、米国株が下落を続けるような状態であればビットコインもサポートラインを簡単に下抜けて更に下落してしまうことがあります。
米国株のほうがマーケットが大きいため、米国株の値動きにビットコインも引っ張られてしまうのです。
そのため、相関係数を見る場合の対象銘柄としては、より大きなマーケットを持っている銘柄を選択するほうがよいでしょう。
アルトコインであれば、ビットコインとの相関性は絶対確認するのがお勧めです。
相関係数の確認方法
TradingViewというトレードで使われる定番のチャート分析ツールから相関係数を確認することができます。
TradingViewは基本的な機能は無料で使うことができ、仮想通貨以外の金融商品の分析できますので、導入しておきましょう。
TradingViewでの相関係数の設定方法
以下の3ステップでTradingViewにて相関係数のグラフを表示することができます。
- 基本となる通貨のチャートを表示
- インジケーターから「相関係数」を選択し比較したい銘柄名を入力
- 対象期間等を設定し相関係数を確認する
ステップ1:基本となる通貨のチャートを表示
左上の銘柄選択画面より基準となる通貨を選択し、チャートを表示させます。
ステップ2:インジケーターの中から「CC(相関係数)」を選択し比較したい銘柄を入力
チャートの下部に相関係数のグラフが表示されるようになります。
ステップ3:対象期間等を設定し相関係数を確認する
相関係数のグラフの左上にある歯車アイコンより、対象期間の設定やデザインを調整することができるので、確認したい期間を入力して相関係数を見ます。
チャートを重ねて表示する方法
TradingViewでは、相関係数以外にも、チャート自体を重ねて表示することでどのくらいチャート形状が似ているかを視覚的に見ることもできるため、チャートの重ね方についても紹介します。
- チャートの形状をラインにする
- 「比較またはシンボルの追加」で比較したい銘柄名を入力
ステップ1:チャート形状をラインにする
上部のメニューにあるチャート形状の変更アイコンより、「ライン」を選択します。
ステップ2:「比較またはシンボルの追加」で比較したい銘柄名を入力
比較対象の銘柄を選択すると、チャートを重ねてみることができます。