スタグフレーション

« Back to Glossary Index

景気などの停滞を意味する「stagnation(スタグネーション)」と「inflation(インフレーション)」の合成語で、経済活動の停滞と物価の持続的な上昇が同時進行する経済現象のことをいいます。

景気が悪く賃金が上がらないにも関わらず、物価だけが上昇するため、スタグフレーションは経済状況としては、かなり深刻な状況となります。

通常、景気が悪化すると需要は落ち込むため、景気停滞は物価の下落要因となります。

しかし、原油や穀物など原材料の供給不足による原材料価格の上昇などによって、景気が停滞局面にあるにもかかわらず物価上昇が続くことがあります。

そのため、一般家庭においては収入が減るのに、支出が増えるという状況になります。

また、景気が悪化した場合、中央銀行は通常利下げなどの金融緩和により市場にお金の流通量を増やすことで、景気の回復を目指します。

金融緩和によって設備投資や消費意欲が回復すると物価も上がりやすくなりますが、スタグフレーションの際に金融緩和をすると更なる物価上昇に繋がりかねないので、簡単に行うことができないといった厄介な面があります。

« Back to Glossary Index